ロゴマーク:みんミ みんなでミュージアム

ロゴマーク:みんミ みんなでミュージアム

ロゴマーク:みんミ みんなでミュージアム

ロゴマーク:みんミ みんなでミュージアム

目次:活動の記録

【レポート】みんミ交流会第1回

  • NEW
  • 報告レポート

2024.10.29(火)

今年度、初めて交流会を開催しました。

これまで多くの人に、活動やみんミの”わ”に参加いただいていましたが、オンラインでのプログラムや個々での取り組みがメインだったので、活動するパートナーやコーディネーターの人同士が対面で集まったり、お互いの想いを気兼ねなく話したりする機会はなかなかありませんでした。

そういった活動の中で多く聞かれたのが「お互いに情報交換がしたい」「障害について知る研修などがあったらいいな」「みんミの今後について話したい」といった声でした。

私たちみんミメンバーも、皆さんとの交流をとおして情報交換や新しい楽しい体験を増やしていきたい、という想いがあり、交流会の開催を企画しました。

初開催!みんミ交流会 2024年7月27日土曜日 午前10時から11時40分 場所は港区立男女共同参画センター リーブラ 参加無料※オンライン配信はありません

=====

みんミ交流会 第1回

日時:7月27日(土)10:00〜11:40
申込数:23人
参加者:みんミ登録パートナー・コーディネーター、活動登録を検討している人、
手話通訳、みんミプロジェクトスタッフ、みんミ事務局
場所:港区立男女平等参画センター(愛称「リーブラ」)学習室C

=====

 

7月最後の週末、猛暑のなか、障害の有無や種別に関わらず20人以上の多様な人が集まりました。
100分という短い時間ですが、盛りだくさんの内容です。
1部.みんミの登録説明会
2部.コミュニケーションのポイント/自己紹介/ワークショップ
3部.フリータイム

 

1部では、みんミプロジェクトメンバーの平澤さんから、パートナー・コーディネーターの活動説明がありました。
動画をとおして「みんなでミュージアム」について知っていただいた後、
活動の紹介・登録の条件・みんミが大切にしていること、を皆さんにお伝えしました。

活動説明をするスタッフと手話通訳者

 

-自己紹介タイム

2部は、自己紹介から。

呼ばれたいお名前とどこから来たのか、そして ”7月に行ってみて良かったところ” ”印象に残ったところ” を添えて、みんミメンバーから自己紹介をします。

今回は手話通訳のおふたりにも自己紹介いただきました。
みんミの”わ”などでいつもサポートくださっている手話通訳さんです。
本来、手話通訳者は情報保障に徹することが多いと思うのですが、みんミはともに活動する仲間として手話通訳者さんと関わっています。
情報保障業務に加え、必要に応じてミュージアムでの手話通訳付きギャラリートークの運営など、プログラムに関するアドバイスや、よりよい鑑賞環境を整えるサポートをいただいています。
手話通訳者さんたちの通訳者としてだけではない素敵な一面を知る機会になりました!

その後参加者グループ毎に自己紹介タイムです。
ひとグループ5~6人なのですが、オンライン上で顔を合わせたことがある人もいるからでしょうか。
緊張した空気はほとんどなく、和やかに、そしてワイワイと会話が弾みます。

グループで自己紹介する様子

 

-交流1 コミュニケーションのポイントを考える

自己紹介のあとは
自分にとって話しやすい場、どんな工夫があったらいいか、をグループのなかで共有します。

・共感してもらえると、自分の意見を言いやすいな
・どう思います?と意見を求めながら話すと会話が続きやすいと思う

心地よい対話の場をつくるための工夫やアイディアがたくさん出てきました。

 

-交流1 「幻聴妄想かるた」ワークショップ

ワークショップの題材となったのは、
就労継続支援B型事業所ハーモニーさんから発行されている「超・幻聴妄想かるた」です。

https://harmony1.theshop.jp/items/11545156?fbclid=IwY2xjawFY9J5leHRuA2FlbQIxMAABHWCuWc1DqcD19Ed3sn81age27QMIxDHecKE7JTJpGmFUMdquEEI3O16RFQ_aem_0cI53qUJS-eSEwdqe82vhw

テーブルにおいてある幻聴妄想かるた

 

これはメンバーさんが日々体験している妄想や幻聴をかるたにしたものです。
参加者のうち、「超・幻聴妄想かるた」を知っている人は2割ほどでしたが
かるた遊びは一般的に読み札に書かれた言葉を聞いて、絵札をとる、というルールがあります。しかし今回は、だれとでも100%かるたを楽しむ遊び方を考えます。

見えない人と遊ぶとき、絵札をとるには?
聞こえない人に読み札を伝えるには?
もしかしたら障害に限らず、絵札を早くとらなきゃ!というプレッシャーが嫌な人もいるかもしれません。
どんな工夫ができるのか、はたまた絵札・読み札を使わない新しい遊び方があるのか‥‥

そういったことをかるたを触りながらチームで考えていきます。

幻聴妄想かるたを使って話し合うグループの様子

幻聴妄想かるたの札とアイディアを書いた付箋メモ

時間いっぱい考えていただきました

◆聞こえない・聞こえにくい人がいたチームでは
読み札をシナリオに見立てて、身振り手振りで表現。その表現はどの絵札にあてはまるのかをみんなで探す遊び方

◆見えない・見えにくい人がいたチームでは、
絵札の絵を言葉で伝えて、見えない人に読み札の文字をあててもらう遊び方
(実際には幻聴妄想かるたの読み札を想像できないので、結局みんなで読み札の文字を当てる遊びかたになっていった、とう余談もありました)

◆幻聴妄想かるたの絵を生かした遊び方として
絵札の文字と絵だけをみて、まず読み札の文章を考える。そうしてでた文章を答え(読み札)と見比べてみる遊び方

幻聴妄想かるたの特徴を生かしながら、勝ち負けや正解に関わらないみんなが楽しめる遊び方のアイディアが生まれました。

(このあと、きちんと本当の遊び方も紹介しました!)

 

-交流2

その後は、グループの枠を超えた情報交換の時間に。
これまでにエイブル・アート・ジャパンから発行していた資料の閲覧を閲覧するコーナーを設置。それらの資料を作る過程で関わってくださった人もご参加されていたので、より詳細なお話を聞いた人もいたかもしれません。
そのほか、参加者同士で活動を紹介をしあったり、みんミメンバーにお話かけくださったり、、和気あいあいとした雰囲気でした。

資料閲覧コーナーで参加者同士が話しながら資料を見ている様子

 

参加者のアンケートからは、「年齢も性別もバラバラのチームメンバーと話し合い、色々な立場からの意見やアイデアが聞けた」という声のほか、
全体に自己紹介する場があれば、最後のフリー交流の時間ももっと楽しめたの
「パートナー、コーディネーターとして活動している人たちのエピソードや体験の話も聞いてみたい」「参加者のみなさんともっと交流がしたい」といった声もあり、2月に実施予定の交流会第2回につなげたいと思います。

 

以上、交流会第1回のご報告でした。
みんなでミュージアムの活動に関わりたい方、関わってみたい方、
引き続きコミュニケーションが取れる場を作っていきたいと思っておりますので、次回をどうぞお楽しみに!

レポート:原衛 典子(みんなでミュージアム事務局スタッフ)