「みんなでミュージアム（愛称：みんミ）」は、障害のある人をはじめ、ミュージアムに行きづらいと感じる人が、もっと気軽にミュージアムを訪れるために、アクセシブルな環境づくりや鑑賞方法の検証と記録を重ねながら、支援体制の構築に取り組んでいます。

活動の2年目にあたる今年度は、ミュージアムを楽しむ方法を支えるパートナーと、より良いアクセス環境を考えるコーディネーターの人材像の検証を目的に、さまざまな障害のある当事者とミュージアムとの実践的な協働に取り組んでいます。同時に、活動をともにする仲間づくりのため、立場や背景を超えた多様な参加者が実践や知見を共有し、ともに学びあうことを目指したオンラインプログラム「みんミの”わ”」を実施してきました。こうした試みを通してコミュニティの輪がひろがり、「みんミの”わ”」で出会った方が、パートナーとして実践に関わるなど、新たな関係性や可能性が生まれています。

このシンポジウムでは、今年度の実践から２つの事例を取り上げ、活動を協働してきた関係者の皆さんとともに取り組みをご紹介します。

前半では、さいたま市立漫画会館とせんだいメディアテークでの事例から、それぞれの活動や実践内容を発表します。後半は、取り組みを通して見えてきたことをディスカッションしながら、パートナーやコーディネーターの人材像、3年目以降のプロジェクトの可能性、これから先の未来に向けた豊かなミュージアム体験について考えます。

個々のミュージアムの受け入れ体勢に左右されずに、もっと自由にミュージアムに訪問し、だれもが文化芸術を主体的に享受できる体制を目指す「みんミ」の試みについて、ともに考えや想いをめぐらせてみませんか。

みんなでミュージアム　シンポジウム2022
〜 もっと気軽にミュージアムへ、 もっとつながるミュージアムを～

第1部　　「みんなでミュージアム」について
柴崎由美子（NPO法人 エイブル・アート・ジャパン）

第2部-１　漫画会館での実践事例（コーディネーター事例）
石田留美子（さいたま市立漫画会館／学芸員）
伊東俊佑（独立行政法人国立美術館本部研究補佐員）
戸塚愛美（みんミプロジェクトメンバー）

第2部-２　せんだいメディアテークでの実践事例（パートナー事例）
高橋梨佳（NPO法人 エイブル・アート・ジャパン）

質疑応答

第3部‐１　人材育成について
戸塚愛美
高橋梨佳

第3部‐２　ディスカッション
石田留美子
梅田亜由美（みんミプロジェクトメンバー）
戸塚愛美
高橋梨佳

モデレーター：松島宏佑（みんミ プロジェクトメンバー）
進行：今野優紀（NPO法人 エイブル・アート・ジャパン）

【開催概要】
日程：2023年3月4日（土）
時間：14：00～16：00（入室開始13:45～）
形式：オンライン（Zoom）
参加費：無料
情報保障：手話通訳・文字通訳有り
対象：どなたでも　参加に心配事のある方は、どんなことでもお問い合わせください。

参加方法：
申し込みフォーム：https://forms.gle/6JcnUkfMBwLiqTuWA
※当日のご案内・URLはメールにて前日までにお送りします。

申し込みフォームを利用できない方は、メールまたは、電話にて下記の必要事項をお知らせのうえお申し込みください。
・電話　03-5812-4622（法人代表）/ 080-3931-3660（みんミ代表）
・メール　accessart@ableart.org

※件名に「みんミ　シンポジウム」とご記載ください。
①お名前
②お名前（フリガナ）
③ご連絡先（メールアドレス）
④ご連絡先（電話番号）
⑤ご年齢 10代・20代・30代・40代・50代・60代以上
⑥居住地
⑦ご所属など　※任意
（障害のある人ご本人、障害のある人のご家族、芸術文化関係者、福祉関係者、科学博物館関係者、教育関係者、行政職員、会社員、学生、その他）
⑧撮影の許可（活動の共有や記録・報告のため、写真や動画の撮影および公開をする可能性があります。記録の公開について、あらかじめご了承ください。何か困ることなどがありましたら、事前に事務局にご相談ください。）
⑨【参加のサポートについて】 参加にあたっての希望や必要なサポート（情報保障、オンラ イン操作など）がある場合はお知らせください。
⑩【そのほか】 今回のプログラムについて、気になることなどがありましたらご記入ください。

「みんなでミュージアム（みんミ）」とは
美術館や博物館に行きづらいと感じる人が、もっと自由にミュージアムにアクセスできること、どんな人もより豊かなミュージアム体験ができること、そんな仕組みや方法をみんなで学び合い、考えていくプロジェクトです。
助成：令和4年度 障害者等による文化芸術活動推進事業

せんだいメディアテークでの実践の様子
撮影：渡邊博一 

漫画会館での実践の様子