ロゴマーク:みんミ みんなでミュージアム

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目次:みんミとは?

見出し:

もっと気軽にミュージアムへ。
もっとつながるミュージアムを。

概要: 「みんなでミュージアム」(略称・みんミ)は、美術館や博物館に行きづらいと感じる人が、もっと自由にミュージアムにアクセスできること、どんな人も、より豊かなミュージアム体験ができること、そんな仕組みや方法をみんなで学び合い、考えていくプロジェクトです。

注釈: ※ミュージアム(博物館)とは、美術館をはじめ資料館、科学館、動物園、水族館など資料の収集や保管、展示を行う施設。歴史、芸術、民俗、産業、自然科学などさまざまな分野を含みます。

イラスト:ミュージアムのイメージ イラスト:ミュージアムのイメージ

「みんミ」では、
次ののことをめざしています。

1ミュージアム・アクセス・パートナーを育てる・ともに活動する

ミュージアム・アクセス・パートナーとは

展示を見たり、ショップやカフェを利用したりなど、ミュージアムを楽しむサポートをする人。
障害のある人をはじめ、個々のニーズによってミュージアムの楽しみ方はさまざまです。好きなときに行きたいミュージアムに出かけられるよう、依頼する人の希望に沿って「みんミ」が適切なパートナーを紹介します。

例:手話での鑑賞ガイド、視覚に障害のある人との対話鑑賞、在宅者向け訪問支援の情報提供、アクセスや利用のフォローなど。

2ミュージアム・アクセス・コーディネーターを育てる・ともに活動する

ミュージアム・アクセス・コーディネーターとは

ミュージアムのアクセスを支援し、ともに考える人。
誰もが安心してミュージアムを利用できるよう、適切な配慮と環境づくりをすすめます。「みんミ」ではミュージアムの希望に沿って、コーディネーターを紹介します。

例:より良い環境づくりや情報保障のアドバイス、作品鑑賞方法の提案、ミュージアムスタッフの研修など。

3ミュージアム・アクセス・インフォメーションを育てる・ともにひろげる

ミュージアム・アクセス・インフォメーションとは

さまざまな人とミュージアムの鑑賞を楽しむ環境形成の工夫や、だれもが参加できるイベントやプログラムの情報。
「みんミ」は、これらの情報を集約し、すでに取り組まれている全国の活動を積極的に発信していくことを目指します。

みんミのプロジェクトイメージ図

これまでの活動

2021年度

2021年にスタートした「みんミ」は、「人」と「システム」に焦点を当てた2つのワーキンググループを立ち上げ、ヒアリング調査を行いました。調査から明らかになった現状の課題やニーズから、必要な人やシステム、プロジェクトの役割を構想しました。

ワーキンググループによるミーティング

詳しく

次の2つのワーキンググループを立ち上げ、「事業化検討会議」として年間27回のミーティングを行い、それぞれの視点から現状と課題、ニーズを把握することで、「みんミ」の役割を考えていきました。

「みんミ」の活動として何が必要かリサーチし、活動に必要な資質、能力、人員等を検討する人材グループ

  • 太田好泰(フリーランス)
  • 梅田亜由美(エデュケイター)
  • 安曽潤子(インクルーシブミュージアム代表)

プロジェクトの活動を機能させるシステムの構築、およびビジネスモデルの形成を検討するシステム構築グループ

  • 熊谷 薫(アートマネージャー/合同会社ARTLOG代表/東海大学広報メディア学科講師)
  • 松島宏佑(システムデザイナー/クリエイティブファシリテーター)

ヒアリングとインタビュー

詳しく

障害当事者と鑑賞の支援者、ミュージアム関係者(2021年度は美術館に限定)、中間支援組織、ビジネスモデル組織へヒアリング・インタビューを実施し、ご意見や事例を伺いました。

  • 障害当事者:計16件 視覚に障害のある人:2名/聴覚に障害のある人:4名/自閉・発達障害のある人:1名/知的障害のある方とご家族:2組/精神障害のある人:4名/身体障害のある人:2名/若年性認知症の人:1名
  • 鑑賞の支援者:計6件 視覚障害のサポートに関わる人:2名/聴覚障害のサポートに関わる人:3名/自閉・発達障害のサポートに関わる人:1名
  • ミュージアム関係者(順不同):計8件 東京都美術館/東京都現代美術館/徳島県立近代美術館/森美術館/はじまりの美術館/国立新美術館/Museum of Fine Arts Boston(アメリカ・ボストン)/The Museum of Modern Art(アメリカ・ニューヨーク)
  • ビジネスモデル(順不同):4件 Sunny Bank/ARDA/ガイドヘルパーズ/伊藤達矢(東京藝術大学社会連携センター特任准教授)
  • 中間支援組織(順不同):5件 公益社団法人全国公立文化施設協会/東京都歴史文化財団/オープンアーツネットワーク/The Museum, Arts and Culture Access Consortium(アメリカ・ニューヨーク)/Shape Arts(イギリス・ロンドン)

「みんミ」構想にむけた意見交換

詳しく

ヒアリングとインタビューにより明らかになった課題の解決に資する分野の方を有識者としてお招きし、ワーキンググループにて意見交換を行いました。

アドバイス協力

  • 伊藤芳浩さん(NPO法人インフォメーションギャップバスター代表)
  • 逢坂恵理子さん(国立新美術館館長)
  • 杉浦幸子さん(武蔵野美術大学教授)

2022年度

活動の2年目は、ミュージアムに行きたい支援が必要な人とミュージアムをつなぐ方法を検討するため、ミュージアムとの実践型協働を行いました。また、「みんミ」に関心をもつ人との交流の場や、活動をともにする仲間づくりのため、1年を通してオンラインプログラムや相談支援に取り組みました。

みんなでミュージアムのメンバーによるミーティング

詳しく

活動内容ごとにチームを構成し、コミュニケーションツールを活用しながら活動を進めるとともに、月1回のペースで年間11回のミーティングを実施し、「みんミ」の方針を考えてきました。

みんなでミュージアムプロジェクトメンバー

  • 梅田亜由美(エデュケイター)
  • 松島宏佑(アーティスト/クリエイティブファシリテーター)
  • 戸塚愛美(エデュケイター)
  • 西田まや、柴崎由美子、平澤咲、原衛典子、高橋梨佳、今野優紀(みんなでミュージアム 事務局)

ミュージアムとの実践型協働を通した人材育成プログラムの実施と開発会議

詳しく

多様な人を受け入れたいミュージアムと、ミュージアムに行きたいけれど行きづらい人。その双方をつなぎ、持続可能な方法を考え、より良い環境をともにつくっていくために、首都圏(東京・埼玉)・京都・宮城にて事業モデルに取り組みました。また、必要な人材像を明らかにし、人材育成の研修に向けたプログラムを検討するために、有識者を交えた会議を実施しました。

  • ミュージアム・アクセス・コーディネーター実践(埼玉・宮城)7件 さいたま市大宮盆栽美術館(埼玉)/視覚障害
    さいたま市立漫画会館(埼玉)/視覚・聴覚障害
    せんだいメディアテーク(宮城)/視覚・聴覚・知的・発達障害
  • ミュージアム・アクセス・パートナー実践(東京・京都・宮城)7件 東京/知的障害・自閉症
    京都/視覚障害
    宮城/視覚・聴覚・知的・発達障害
  • 人材育成会議(有識者との意見交換・情報交流・勉強会):9件 協力:NPO法人ドネルモ、清水潤子さん(武蔵野大学人間科学部社会福祉学科助教)、
    熊谷薫さん(アートマネージャー/合同会社ARTLOG代表/東海大学広報メディア学科講師)

オンラインプログラム「みんミの“わ”」

詳しく

「みんミの“わ”」は、各地の活動を紹介し、集う人の交流を目的とするオンラインプログラムです。
参加者が同じ輪のなかで自分の気づきや感じたことを安心して伝えあえる、フラットな場を目指しています。障害のある人やその支援者、多分野のミュージアム、福祉・教育関係者、企業、行政、学生など、さまざまな立場の人が専門性を超えて学びと交流をともにしました。

「みんミの“わ”」:6回

シンポジウム:1回

提言活動

詳しく

文化芸術の領域で実践的な活動を行う団体や協議会との連携のため、各機関の代表や専門家とともに計4回の意見交換を行いました。

相談窓口の設置と対応

情報発信