ロゴマーク:みんミ みんなでミュージアム

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目次:活動の記録

みんミ交流会第3回

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  • 報告レポート

2026.01.05(月)

みんミの交流会は、みんミの活動を行っていく中で、「お互いに情報交換がしたい」「活動のための研修に参加したい」というパートナーコーディネーターの声から企画されました。
また、すでに登録している人だけでなく、活動に関心のある人も対象に参加者を募集し、みんミの活動を知ってもらう機会としても行っています。

第3回となる今回は、新橋にある港区立生涯学習センター「ばるーん」で開催しました。かつての小学校の内装がそのまま残る会場は、今も地域の人々が集まる場として活用されています。当日は、音楽室からはビッグバンドの練習音がかすかに響く、どこか懐かしい雰囲気の中での開催となりました。

今回は、みんミをよく知らない人にも、いままで活動してきた人にも、「具体的にみんミでは、どんな人たちがどんな活動しているの?」ということを改めて知ってもらうことに焦点をあてた企画で開催しました。みんミで活動されている方、初めての方も含め、計6人の参加者が集まりました。

 

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みんミ交流会第3回 概要
日時:2025年10月13日(月・祝)10:00〜11:40(100分)
場所:港区立生涯学習センター「ばるーん」304学習室
参加者:みんミ登録パートナー・コーディネーター、活動登録を検討している人
手話通訳、みんミプロジェクトメンバー、みんミ事務局スタッフ

内容:
①ゆるっとカフェ@リアル〜まずは参加者同士、メンバーを入れ替えながらゆるっとおしゃべり!
②知りたい!パートナー、コーディネーター

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①ゆるっとカフェ@リアル〜まずは参加者同士、メンバーを入れ替えながらゆるっとおしゃべり!

まずは交流会に集まった人同士で、自己紹介とフリートークの時間として、今年度よりオンラインで行っている「オンライン みんミのゆるっとカフェ」のリアル版を開催しました。

【ゆるっとカフェって?】
「オンライン みんミのゆるっとカフェ」(通称「ゆるカフェ」)は、月に1回、1時間程度、オンライン上のオープンスペースで参加者がミュージアムのアクセスに関する困り事や気になることなどを共有して、自由におしゃべりするプログラムです。トークテーマはとくになく、偶然その場に居合わせた人同士でおしゃべりするという「ゆるっと」した場を共有して、つながりを広げていくことを目的に開催しています。

▶「ゆるっとカフェ」の開催情報・詳細ページについてはこちらから

今回は、交流会の場でも、こうしたおしゃべりの場を持つことを目的に「ゆるっとカフェ ~まずは参加者同士、メンバーを入れ替えながらゆるっとおしゃべり!」を実施しました。
2つのグループに分かれ、まずはそれぞれ自己紹介の時間をもち、そこから自由にフリートークという流れで30分間おしゃべりをしました。自己紹介をきっかけに、関心のある分野や普段の活動、みんミに興味を持った理由などを参加者それぞれが語り合い、一つひとつの話が深い情報交換の場となりました。互いの話に耳を傾け、感じたことや連想したことを共有する中で、各グループでは自然と会話が盛り上がっていきました。初対面同士でありながら、穏やかで居心地のよい雰囲気が生まれ、じっくりと濃い時間を過ごしました。

ゆるっとカフェリアル版の実施写真。参加者が2つのグループに分かれて話をしている。

 

②知りたい!パートナー、コーディネーター

後半のプログラムでは、実際にみんミのミュージアム・アクセス・パートナー(以下、パートナー)、ミュージアム・アクセス・コーディネーター(以下、コーディネーター)を招いて、みんミでの活動の体験談をお話しいただくコーナーを開催しました。
ご協力いただいたのは、野崎貴子さん(パートナー)と佐々木奈央さん(視覚障害のあるコーディネーター)のおふたりです。司会はみんミプロジェクトメンバーの平澤咲さんにご担当いただき、3人でのトーク形式での鼎談が実現しました。

トークテーマはこちら

1)パートナー・コーディネーターにの活動のきっかけ(どうしてやろうと思ったか、最初にどんな活動をしたか)
2)シェアしたい経験/印象的な出会い(もの、人問わず)
3)やっててよかったな~ の瞬間
4)パートナー・コーディネーターになって自分の中で変わったこと、気づいたこと
5)最後にひとこと(今、関心のあること、やってみたいこと)

パートナー・コーディネーターとしてそれぞれ活動されている中で感じていること、また、活動の意義や、モチベーションをどこに感じているのかなど、これからのみんミの活動について考えている人に向けて、参考になる話を聞きました。

登壇者の平澤さん、佐々木さん、野崎さんが前に出て座ってインタビュー形式で話している写真。背後のスクリーンにはトークテーマの「やっててよかったな~の瞬間」の文字が映し出されている。

パートナーの野崎さんからは、ご自身の経験として、視覚障害のあるご親戚との美術館体験から、アートの面白さを感じたことが原点にあり、そこから、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(川内有緒著 集英社インターナショナル出版 2021)を通じてエイブル・アート・ジャパンについて興味を持ったという経緯を伺いました。その後のみんミの交流会をきっかけに活動に関わり、パートナーとしての活動では、地元の美術館がアクセシビリティに関心を持ち始めたことに驚きと希望を感じたこと、多様な人との出会いを通して他者の世界を共有し、自分の世界も広がっていったことを話していただきました。
また、みんミの活動などをはじめ、いろいろなボランティア活動をしていく中で、アートの領域は「役割を与えてくれる居場所」だと感じていることを話していただきました。さらに、みんミの活動を通じてコミュニケーションの中で、相手の出方を待てるようになったと実感していることも印象的でした。コミュニケーションの中で、相手の出方を「待つことは技術であり、その中で言葉にする力も育った」といいます。ボランティア活動において得た経験の中にみんミの活動に応用できることもあると感じており、今後の活動に活かしていけるかもしれないと考えているそうです。

コーディネーターの佐々木さんは、目が見えなくなってからアートを遠い存在に感じていたそうです。しかし、対話型鑑賞を体験したことで、「こんな楽しみ方があるのか」と気づいたと話してくださいました。そのことをきっかけに障害があっても楽しめる場づくりに関わりたいと思うようになったそうです。
コーディネーターとしての初めての活動では、学芸員や地域の高校生との交流を通じて、人との出会いの大切さを感じたとのこと。ご自身の役割として、ミュージアムが視覚に障害のある人に慣れるためのきっかけをつくり、職員やボランティアが身構えがちな場面で「気軽に接してよい存在なのだ」と伝えていくことが重要だと考えている、とお話しされました。一方で、視覚障害者の“代表”として扱われてしまう難しさも感じているそうです。
さらに、みんミの活動の中では、避けて通れない課題に向き合う姿勢も必要だと感じており、運営や活動自体にも改善の余地があると考えているとのことでした。佐々木さん個人としては、対話型鑑賞の機会をもっと増やしたいという思いがあり、コーディネーターとしては、ミュージアムや学芸員の声をより深く聞いていきたいとお話しいただきました。

最後の全体共有・質問タイムの時の写真。参加者が大きな円になって座っている。


野崎さん、佐々木さんの体験談を聞いた後に、交流会に参加いただいた方全体で、質問や感想の時間をとりました。今回、多くは語られなかった、発達障害や精神障害などの見た目には分かりにくい障害に関する事例も話題にあがりました。多様な当事者の意見を聞くこと、ミュージアムにいくこと、またみんミなどの中間支援の活動や、施設をサポートする立場の方が直面する問題などが共有され、活発な意見交換が行われました。

野崎さん、佐々木さんが関わった実践活動は過去のレポートをご覧下さい。
パートナー実践
コーディネーター実践

今回は少人数でじっくりと対話する形式となり、参加者の皆さんがそれぞれの立場から「ミュージアムに行くこと」「作品を楽しむこと」を軸に、日頃の活動や考えていることを共有し合う時間となりました。お互いの経験にふれることで学びが生まれ、みんミに関わる一員としても、今後の活動に生かせる多くのヒントを得る機会となりました。

今後もみんミの活動を紹介しながら、パートナー・コーディネーターとともに、様々な活動を実施していきます。関心のある方は、ぜひご一緒ください!
▶パートナー・コーディネーターの登録について
2025年度は2025年9月頃より募集中!

▶これまでの交流会のレポートはこちら
第1回目
第2回目

執筆:稲邉夏実(みんなでミュージアム事務局)
写真:みんなでミュージアム